2024.3.17 (日) 陰影
「汁飯香の店 隠居うわさわ」には本日、開店直後の忙しさが落ち着くころに8名様のご予約をいただいている。このお客様のための室礼は、3日前の14日に整えた。僕はお茶を習ったことが無い。だから室礼も自己流である。型を知らないからどこからどこまでが「崩し」なのかも分からず、型破りでもない。
果たして自分には「型」と呼べる何ものかがあるだろうかと考える。ひとつだけあるとすればピアノを弾くときの手と指の形で、これだけは子供のころの訓練が身についている。他には何も無いだろう、多分。
床の間に軸、床脇は何とも形容しがたい室礼をいまいちど確かめるため、朝のうちに隠居へ行く。庭にちかい床の間には光が届いている。その右手の床脇には陰影が満ちている。それらのある座敷の飾り戸棚に置かれたものは、しばらく前から変えていない。こちらにも時々は、手を加える必要があるだろうか。どこかに面白いものが落ちていれば、僕はすかさず拾うに違いない。
朝飯 揚げ湯波の淡味炊き、納豆、煮奴、紅白なます、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、長葱とのげのりの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、チキンカツのカツ煮、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬、「黒龍酒造」の「九頭龍燗たのし」(燗)