2017.6.21 (水) いつも端っこ
10時30分に荷造りを完了する。土産にする日光味噌梅太郎の、それぞれ白と赤の計1Kgを加えても、スーツケースの重さは8.67Kgだった。機内持込のための容れものは、今回は”GREGORY”の”Half Day”にした。からだの片側に重さがかかるところから、よほどのことがない限り、トートバッグは持ちたくないのだ。
下今市13:35発の上り特急スペーシアに乗る。浅草から銀座線で新橋に至る。そこでスーツケースとザックをコインロッカーに入れ、パスポートと現金のみを持って、今度は表参道へと向かう。地下鉄に乗り込んでくる人はおしなべて、ズボンの膝から下をひどく濡らしている。
長男とは南青山のデザイン事務所で17時に落ち合った。先ほどまでの強い雨と風は、いつの間にか収まった。仕事に一区切りがつくと、19時が近かった。夏至には残念な曇り空の下を歩き、ふたたび表参道に出る。千代田線で帰宅の途に就く長男とは、そこで別れた。
新橋は飲み屋の宝庫ではあるけれど、酔って粗相などあっては取り返しのつかないことになる。いささか早すぎるものの、空港に直行すべく、腹を決める。
19:44 新橋のコインロッカーから荷物を取り出し、都営浅草線急行により羽田空港国際線ターミナルを目指す。
20:15 羽田空港国際線ターミナルに着く。
美味いラオカーオは、タイではチェンライでしか、買えたためしがない。バンコクおよびそれ以南に赴くときにはいつも、家から酒を持参した。しかし今回はなぜか、それを用意する気がそれほど起きなかった。とはいえ酒は、僕には必須のものである。
空港ビルの異なるフロアで、ふたつのコンビニエンスストアを巡る。しかし食指の延びる焼酎は見あたらなかった。仕方なくタイ航空のカウンターへ行くと、チェックインは21:20からとの表示があった。よってロビーの椅子に座り、静かにしている。しばらくすると、タイ航空のチェックインが始まったことを報せるアナウンスが聞こえてくる。時刻はいまだ21時。即、先ほどの”I”カウンターへと戻る。
21:03 チェックインを完了
21:10 手荷物の保安検査場を抜ける。
21:12 パスポートコントロールを抜ける。
21:30 フードコートの「魚がし日本一」で鮨を注文し、ブザーの鳴る端末を手渡される。
22:00 夕食を済ませ、搭乗ゲートへ向かう途中のテレビで「クローズアップ現代」を観る。
免税店では、アブソリュートウォッカの1リットルに、2,300円の値が付けられている。楽天の酒屋できのう2,964円で買ったオールドパーの1リットルに、4,300円の値が付けられている。免税店で買い物をする意味とは、何だろう。
ひとり旅で怖いこと、避けるべきことは多々ある。肝心なときに、誰も起こしてくれないところで眠ってしまうなども、そのひとつだ。だから僕は、たとえその権利を持っていたとしても、ラウンジのソファには収まらない。空港ビルの最南端、いつもとおなじ105番ゲートのちかくで昨日の日記を完成させ、それをサーバに転送する。
23:35 ボーディング開始
23:50 いつもとおなじ最後尾ちかくの座席”69J”の写真を撮っていると「どうぞ席へお着きください、写真は私がお撮りしましょう」とタイ人の客室乗務員に声をかけられ、その言葉に甘える。隣の搭乗ゲートでは、クアラルンプール行きのエアアジアがすこし遅れていた。「そのあおりを食わなければ良いけれど」などと考えつつ、必要なものをザックから取り出し、手の届くところに置く。
朝飯 たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、厚揚げ豆腐の淡味炊き、揚げ茄子、生のトマト、納豆、ズッキーニのぬか漬け、メシ、茄子の油炒めと三つ葉の味噌汁
昼飯 「美彩たむら」の日替わり弁当
晩飯 「魚がし日本一」の梅しそ巻き、トロタク巻き、ネギトロ巻き