2024.2.11 (日) 居ても立っても
タイは「微笑みの国」などと呼ばれているものの、すべてに気楽なわけではない。実は厳密な階級社会だ。属する階級を端的に表すのは服装。「ニューヨークでは、できるだけ良い服を着るべし」と植草甚一は書いた。当てはまるのはニューヨーだけではないのだ。
昨年4月のタイ行きでは片山酒造の「初代久太郎」と「粕華」のそれぞれ四合瓶を1本ずつ持つ必要があった。これをリモアの軽さに特化したサルサエアーキャビンSに納めるため、生まれて初めて衣類圧縮袋というものを買った。
冒頭のことがあるからタイでは襟の付いたシャツを常用してきた。しかし手に入れた圧縮袋は上から見れば週刊誌ほどの大きさで、ここに9泊分の衣類を納めるには無理があった。よってシャツは仕方なくTシャツとした。しかし次のタイ行きでは、シャツは以前に戻って襟付きにしたい。
そういう次第にておなじ圧縮袋をもうひとつ購うべく、ウェブショップの購入履歴を検索してみた。するとそのいちばん上には昨年末にamazonに注文した本が現れた。それはよいとして、僕はその本を手に取った記憶がない。ウェブ上の記録は出荷済みになっている。
そうなると居ても立ってもいられない。本は棚に著者別に並べてあるからその場所へ行ってもそれは見あたらない。更に考えてみれば、その本の冒頭は案に反して固い内容だった、ということが思い出された。ということは、本は届いていた、ということになる。
以降は圧縮袋どころではなくなった。そうして1冊の本を探して自宅と事務室のあいだを行ったり来たりする。
朝飯 スクランブルドエッグとベーコンのソテーと生のトマトと茹でたブロッコリー、なめこのたまり炊、納豆、牛肉と椎茸のすき焼き風、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 SMIRNOFF VODKA(ソーダ割り)、人参とピーマンの炒りつけ、菠薐草の胡麻和え、2種のかまぼこ、豚ヒレ肉とシメジのソテー、のどぐろの干物、大根と胡瓜と白菜の浅漬け、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)