2024.2.21 (水) 道具
冷蔵庫の容積に不満を覚えたため、より大きな冷蔵庫に換えたところ、それまで以上の量を詰め込んで、不満は一向に解消されないとは、いかにもありそうなことだ。
コンピュータ以外のものは置けないよう、営業所内の事務机のすべてを小さくしてしまった会社のことを、1990年代のはじめに本で読んだ。
人を制御するには「制約」が必要だ。旅の荷物を減らすには、バックパックやスーツケースを小さくするに限る。
2014年からこのかた、スーツケースはリモアのサルサエアーキャビンSを使ってきた。機内持込が可能なサイズの中でも特に小さなものだ。安い店を選んで価格は税込38,800円だった。ちなみに現在の同型はエッセンシャルライトキャビンSで、定価は税込106,700円になっている。
サルサエアキャビンSの容量は31リットルで、何の不便も無かった。しかし昨年4月の旅では4合瓶2本を持つ必要があり、すると流石に苦しくなって、現地でのシャツをいつもの襟付きではなくTシャツに替えて空間を節約した。
今後、4合瓶2本を持参することはなくても、現地からすこし嵩の張るものを持ち帰ろうとすれば、いますこし容量が欲しい。もうひとつ、サルサエアは軽さを追求したモデルで堅牢さに欠ける。2019年9月には多分、バンコクのスワンナプーム空港でのことを思われるけれど、鍵を破られた。
そういう次第にて、ここ1年ほどはおなじリモアの、オリジナルキャビンを手に入れようと考え始めた。こちらはアルミニウム製のフレーム型で、安全性は格段に上がり、容量も35リットルに増える。価格は税込みで211,200円。
そして今朝の3時ごろまでは、これを買うこをを、ほぼ決めていた。ところがその考えは、30分ほどで変わった。
おととい東京のあるところでリモアの売場を訪ねた。カウンターでは、巨大な腕時計を好みそうなアジア人が支払いをしていた。リモアのスーツケースは今や道具ではなく、いわゆるブランド物になってしまったという、これまで薄々と感じていたことが、その様子を見て実感に変わった。僕が欲しいのは道具であって、ブランド物ではない。
そして出品者によれば「3回ほど使用しました」というプロテックスFP-32Nの中古品を、3時38分にメルカリで注文した。重さはリモアのオリジナルキャビンとおなじ4.3キログラムで、容量は40リットル。価格は送料まで含めて41,900円。定価は税込み54,780円だから、悪くない買い物だったと思う。
朝飯 生のトマト、小松菜のおひたし、納豆、スクランブルドエッグ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 鮭の日光味噌と酒粕漬けの焼きほぐし、牛蒡の人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、牛肉のしぐれ煮のお茶漬け
晩飯 ベビーリーフのサラダ、トマトとブラックオリーブのスパゲティ、2種のチーズ、飲みさしの2種の白ワイン