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清閑 PERSONAL DIARY

2023.12.30 (土) 阪納誠一メモリアル走行会

トレーラーを曳いたホンダ車のフロントグラスには霜が降り、白く凍っていた。その助手席に乗り込み宇都宮ゆいの杜を出発したのは7時5分。栃木県東部の山あいに入っていくと、車載の外気温計はマイナス2℃まで落ちた。

真冬のツインリンクもてぎ西コースを借り切って行われる「阪納誠一メモリアル走行会」には、オヤジが亡くなった翌年の2006年に初めて参加をした。使う車両はオヤジが遺した1926年製のBUGATTI 35T。阪納さんの生前、僕がこのクルマを最後に操縦したのは1995年のころで、その後の10年間はまったく手を入れなかった。そして阪納さんも亡くなった。

昨年の今ごろ指折り数えたところ、僕はこの走行会には日程に都合のつかなかった2017年と2018年、新型コロナウイルスがもたらした社会の混乱により中止をされた2020年を除いて出続けて、今年は15回目の出場になる。車両の調子はそのあいだのタシロジュンイチさんの整備により、ここ数年は”Better than new”が維持されている。

本日の参加は59台。僕の出走するVintageクラスはそのうちの15台。割り当てられた時間は9時から、10時30分から、12時50分から、13時20分から、14時50分から、15時40分からの計115分間。その115分間を、僕はすべて走りきった。

本日のエンジンの最高回転数は3速4,700回転。第1と第2の複合コーナーへの最高進入速度は3速3,300回転。僕がこの会で走るときには必ず来てくれるモモイシンタローさんの計測によれば、西コース1,490.361メートルの周回時間は最速で1分02秒とのことだったから、昨年の記録を1秒だけ縮められた。

「囲碁は困難を楽しむゲーム」と言った人がいる。楽なことばかりを求める僕に、困難を楽しむ嗜好は無い。それでもBUGATTI 35Tをサーキットに走らせるときだけは、限界まで自分を追い込む。そうしなければ面白くないのだ。

昨年にくらべての1秒の短縮は、新調したタイヤによるところが大きいかも知れない。それでも来年は、今年の記録を更に縮めたいと考えている。


朝飯 「ホテルルートイン宇都宮ゆいの杜」内「和み」の朝食ブッフェ
昼飯 「ツインリンクもてぎ」内「グランツーリズモカフェ」のカレーライス
晩飯 小松菜とエリンギの炊き合わせ、ブロッコリーの胡麻和え、すき焼きCLOS DU MAROUIS 1986「久埜」の和菓子、Old Parr(生)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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