2023.12.10 (日) 南天
「いつまで紅葉もいかがなものか」と考えつつも、秋のあいだ店に飾り続けたその造花を、僕は師走に入ってもそのままにしていた。それをきのう遂に、家内が片づけた。事務室の裏手に下げられたそれは、僕が今朝、2階の倉庫へ運んだ。2階の倉庫は日にひとりかふたりくらいしか人の出入りの無いところだから、埃をかぶる心配はない。
それにしても暖かい。午前、ホンダフィットの車載の外気温計は20℃を示した。誤差はあるにしても、12月の気温とは思われない。夏ならともかく冬に汗をかくことはとても苦手なことだから、Patagoniaのフリースのセーターを脱ぎ、しばらくは長袖のシャツ1枚で仕事に当たる。
9月なかばから店に置かれ始めた益子の大壺は、70年ほど前の「たまり漬」の黎明期に、おじいちゃんが漬け込みに使っていたものだ。ありふれたものではあるけれど、胴に垂れる白い釉の淡い感じは、今ではなかなか見られないように思う。
その大壺には、先日オダニ建具店のおかあさんからいただいた南天が投げ入れられている。「南天は難を転ずる」とは、オフクロがよく口にしていたことだ。南天は年末を越えて、新しい年まで保つだろう。
朝飯 ホウレンソウのソテー、ベーコンエッグ、炒り豆腐、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁、いちご
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとブロッコリーのサラダ、人参とじゃがいもとエリンギのソテーを添えたビーフステーキ、CROS DU MARQUIS 1986、エクレア、「久埜」のどら焼き、Old Parr(生)