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清閑 PERSONAL DIARY

2023.11.24 (金) 這えば立て

寝室は4階の北東に面している。遮光カーテンは、目で見ても手で触っても区別がつかないけれど、南東に面した食堂のそれとは質が異なって、寒さを減じる仕様になっている。寝室には、夕方から明け方まで床暖房を入れる。就寝時は天井の空気調整器を暖房で回す。それでも目を覚ましたときには、現在の外気が暦に照らして寒いか暖かいか、ということが分かる。今朝の気温は11月下旬としては低くない。そして起きて食堂に出る。

起床の前に「さて、日記はいつの分まで書いただろう」と思い出そうとして、思い出せなかった。食卓にコンピュータを立ち上げWordPressを開く。日記はきのうの分までできあがっていた。

「よく毎日、続きますね」と先日、ご来店くださったお客様に、この日記について話しかけられた。日記を書くなどは、室内で椅子に座ったままできることだから、どうということもない。僕が心から驚くのは、職場から帰宅するなり着替えて再び夜の戸外に飛び出し、ジョギングをする人のことだ。「普通の人が晩酌をする感覚とおなじ」とその人は笑ったけれど、どこがおなじかのか。

午後、店にいて赤い色が視覚を横切った。それは七五三の祈祷を神社で受けて戻った孫のリコの姿だった。着慣れない着物を着せられ機嫌の悪かった三歳のときにくらべて、それは格段の成長ぶりに見えた。「這えば立て、立てば歩めの親心」というけれど、僕としては「はやく二十歳くれぇにならねぇかな」という気持ちである。


朝飯 ブロッコリーとウインナーソーセージのソテー、目玉焼き、納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 肉団子と豚三枚肉と白菜の鍋、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、昆布の佃煮、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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