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清閑 PERSONAL DIARY

2023.11.17 (金) 冬の入口

冬が好きという人の「なぜ好きか」は様々だろう。雪のことだけを考えても、雪の夜の静かさ、明け方にゆっくりと走るクルマの音、ガラスの粉のような細かい雪に日の差す様、強風にあおられて横なぐりに吹きつける雪、コートの腕に落ちた雪の明らかな結晶をまじまじと見ている瞬間、それを踏んで歩くときの音、降り方や粒の大きさの時間の経過に従って変わっていく様子などなど。

「冬は朝の早いときがよろしい」と清少納言は書いた。彼女の生活において、朝食は、冬の遅い夜明けからどれほど後に摂られたものだっただろう。いきなり卑近なことになるけれど、冬の朝に空が曇っていたり、あるいは雨が降ってたりすると、朝食の画像の明度や彩度が極端に落ちて、自分としてはいただけない。

きのうの真夜中から降り続いた雨は、昼を過ぎるにいたってようやく晴れた。青空さえ見えはじめたところからすれば、明日は晴れるだろう。

午後、というより夕刻に近い時刻に如来寺へ行く。おととい掃除の業者が入ったお墓の様子を確かめるためだ。お墓は墓石も境界の石も地面の土も、あっと驚くほど綺麗に仕上がっていた。この状態が長く続いてくれれば有り難いところだ。しかし冬には土に霜柱が立ち、春にはそれが融け、夏には苔や草が生え、夕立が土を崩す。それが悩ましいところではある。

らっきょうのたまり漬のうち、下処理が間に合わず蔵出しに制限を設けていた「小つぶちゃん」が、明日からは豊富にお出しできることになった。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」のための明日のらっきょうのたまり漬は、普段の倍の量を、包装係のヤマダカオリさんに頼んだ。紅葉狩りのお客様が少なくなっても、週末は相変わらず忙しくて有り難い。


朝飯 穴子の佃煮、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、納豆、胡瓜と蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 春雨サラダ、ジーマミー豆腐の冷や奴、夏太郎らっきょう「ふじや」から持ち帰った焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、“Leson”のチョコレートケーキ、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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