2023.11.12 (日) 彼の地の紅葉
左手の親指と中指、右手の親指と人差し指にキズパワーパッドを貼る必要を、きのうから感じている。その枚数からして、貼り終えるまでには30分ちかくは要しそうだ。グズグズすれば、その時間の確保が難しくなる。それが分かっていながら、先ずは日記を書くことに取りかかってしまう。それはとりもなおさず、アカギレの手当より日記を書く方が面白いからに他ならない。
開店直後に足立ナンバーの白いワゴン車が、出したばかりのノレンの前にピタリと駐まる。最初に降りていらっしゃったのは運転席の男性だった。「もう開いてます」とご案内をしたろころ、いただいたご返事は日本語ではなかった。僕の後を着いて店に入っていらっしゃったその4名様は、果たして随分と前にご予約をくださっていた、朝食のお客様だった。
味噌醤油漬物を売る上澤梅太郎商店から「汁飯香の店 隠居うわさわ」へは、蔵伝いに百数十メートルを歩いていただく必要がある。4名様はシンガポールからの旅客で、きのうは霧降高原にお泊まりとのことだった。
店の混み具合は、文化の日の絡む三連休からは、ずっと軽くなった。それでも勿論、僕は販売の補助に入る。やがてシンガポールからの4名さまも、隠居から店へともどっていらっしゃった。そして今しがたお召し上がりになった朝食を絶賛してくださり、その食膳に使われていた漬物や新米を追い上げの上、次の目的地へと向かわれた。
午後、今夜は湯西川温泉にお泊まりになるという3名様とお話しをさせていただく。今日の寒さを盛んに気にされるので、これから行かれようとしているところは更に寒いことをお伝えする。いくら寒くても、温泉があれば御の字ではないか。しかし彼の地の紅葉は、既にして終わっているかも知れない。
朝飯 鮭の焼きほぐし、甘唐辛子の天ぷら、じゃがいもと茸の素揚げ味噌和え、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん}、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 牡蠣と若布と菠薐草の酢の物、白菜と豆腐と肉団子の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)