2023.11.6 (月) 床と床脇の関係
隠居の床には田崎草雲の「巌菊之図」が掛けられている。コンピュータの一覧表によれば、これは10月15日には下げることとなっている。そして翌16日からは恵比寿講に合わせて羅漢山人の「大黒天之図」を掛けることとある。一方、床脇には現在、乾湿による獅子に乗った文殊菩薩を置いている。床と床脇に人の姿をしたものが重複するのはいかがなものか、その迷いがあって、いまだ「巌菊之図」を下げられずにいるのだ。
「だったら文殊菩薩を下げれば良いではないか」と言われれば、これはひとかかえほどもあり、またすこし触れば表面の金箔が剥がれそうになるため、あまり持ち歩きたくない。「だったらなぜ置いた」と詰められれば「置きたかったから」としか答えようはない。もうひとつは、鉄筋コンクリート製の母屋に置くよりは、伝統家屋の隠居に移した方が長く保つのではないか、と考えたことによる。
一覧表を更に下へと見ていくと、11月16日から大晦日までは柏木弘の抽象作品「UNTITLED 08-III」を掛けるべしとある。とすればいっそ、今からこれにしてしまう手、だろうか。
隠居の室礼を季節に応じて変えることは楽しい。そして床に鏡餅が飾られるまでは、あと7週間。その数字を目にすると、今年もそれほどは長くないことを実感する。
朝飯 ズッキーニとトマトのソテー、スクランブルドエッグ、「なめこのたまり炊」の大根おろし和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “THE FLYING GARDEN”のマッシュルームサラダ、爆弾ハンバーグ(クイーンサイズ)、デカンタの赤ワイン、家に帰ってからの「久埜」の栗蒸し羊羹、Old Parr(生)