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清閑 PERSONAL DIARY

2023.9.6 (水) 伊豆治療紀行(19回目の2日目)

目を覚ましたのは1時34分。隣のベッドには家内が寝ているため、灯りを点けて本を読むことはできない。TikTokを眺めたり、youtubeで音楽を低く流したり、メッセンジャーで問合せを下さった方に返信を付けたりするうち、ようやく夜が明けてくる。

朝一番の診察台にうつぶせになった僕の要所を押しながら、先生の口からはきのうの「いいねー」が出ない。頸椎の修正には、きのうの数倍の時間がかかった。きのう膝に押し当てられた電子ペンの感触は「ただ触れているだけ」ほどのものだった。しかし今日のそれは強烈に痛く、多分、ことし3月の状態とおなじ気がした。

「ホテルの枕が合わなかったんじゃない? ウワサワさんは、良いホテルより、安いホテルに泊まったときの方が、良い感じがするな」と先生は笑う。僕はホテルは、寝られさえすれば構わない。しかし家内はそういうわけにもいかない。次回はおなじホテルでも、和室にしようかと考える。あるいは家内が我慢できる程度の安宿に替える手もある。

「伊豆高原痛みの専門整体院」では、診療を終えると奥の部屋の診察台に移り、患部に低周波を流す。その台に上がろうとして「あっ」を声が出る。ギックリ腰の直前の、腰砕けのような状態になったのだ。「ダメだ、もう1回。布団も合ってなかったんだよ」と先生に促されて治療室へ戻り、今度は腰の数ヶ所に電子ペンを打たれる。一流のスポーツ選手が布団や枕を持ち歩くには、やはり理由があるのだ。

いつもなら拷問まがいの治療を受けても、それが終わればさっぱりした気持ちで帰路に着くことができる。しかし今回は、腰を慮りつつのそれになった。慰めは夕刻からの食事。「ぜひ、裏を返したいですね-」と、食後は降ったり止んだりの街を歩く。


朝飯  「ガスト伊豆高原店」のスクランブルエッグ&ベーコンソーセージセット(パンを大盛りのごはんに変更)、ドリンクバーのスープ
晩飯 Bistro Le Nougatのクレソンとマッシュルームのサラダ2種のパンとバター鰯と焼き茄子のマリネピエドコション、サンセールの白(グラス)、ロワールの白(グラス)、クレームブリュレTALISKER 10YEARS(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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