2023.9.4 (月) 簡素、単純、緻密、複雑
今月の13日に店舗を改装する。それを来店が可能と思われるお得意様へハガキでお知らせするためのお送り先の特定は、今月1日に行った。上澤梅太郎商店にご来店くださったことのある方、「汁飯香の店隠居うわさわ」にご来店くださったことのある方、ご来店の実績については不明ながら栃木県内にお住まいの方、この三者を顧客名簿から抽出する作業は、それほど難しいものではない。
今月の20日より新宿高島屋に1週間、11月1日より日本橋高島屋に1週間の出店をする。そのお知らせのお送り先の特定は、きのう行った。こちらの方は、一筋縄ではいかない。ハガキを手に来店されるお客様の率は、百貨店の担当者も驚く高さなのだが、そしてその抽出作業は自分で編み出したものながら、複雑すぎるのだ。
優れた仕事、優れた商品は、得てして簡素であることが多い。前述の行程を頭の良い人に見直してもらえば、すこしは単純化できるだろうか。しかし簡素、単純の裏には、緻密さ、短縮することの難しい複雑さの隠れていることも少なくないような気がする。
夕食のおかずは秋刀魚の塩焼きだった。季節を知らせる料理の中で、毎年かならず食べたいものの筆頭は、秋刀魚の塩焼きである。それを肴に飲酒活動をする右手で柵のある寝台に腹ばいになり、ことし2月に生まれた孫のカコが僕に笑いかける。
「どうしようもないわたしが歩いている」というような僕に笑顔を向ける必要などひとつもないにもかかわらず笑っている孫を不憫に思い、秋刀魚を食べ終えたところで寝台から抱き上げ、椅子に戻り、膝に載せる。そうして彼女を左手で抱えたまま、右手のみで飲酒活動を続ける。
朝飯 刻みオクラ、キャベツのピクルス、揚げた茄子とパプリカ、昆布の佃煮を薬味にした納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、茗荷の酢漬け、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 茄子と獅子唐の油炒めと刻みオクラの熱いつゆのざる素麺
晩飯 里芋の煮転がし、隠元豆の胡麻和え、「みょうがのたまり漬」を薬味にした冷や奴、蒸したトウモロコシ、なめこの味噌汁、秋刀魚の塩焼き、らっきょうの塩漬け、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)、チーズ、ダークフルーツケーキ