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清閑 PERSONAL DIARY

2023.9.3 (日) GEM

3日つづけて寝ることに失敗をしている。夕食の後に椅子で寝てしまうことにより、その後、寝台に移ってもなかなか眠れず、結果として睡眠の質が落ちるのだ。きのうは食堂でうたた寝をし、その後、風呂に入るため寝室でポロシャツを脱いだところで今度はベッドカバーの上で、また眠ってしまった。天井の灯りは点いたままだからやがて目覚め、風呂に入り、寝室に戻ると、今度は寝つけない。

それでもどうにかこうにか眠れたらしく、夢を見る。僕は夢は、ほとんど悪夢しか見ない。しかし今朝の夢は、なかなか心地の良いものだった。

家内の親戚の、午餐の会に出ている。人と共に過ごした後はひとりになりたい癖があるから、その、午後の陽光に満ちた店から歩いて行ける、南青山のフランス料理屋に予約の電話を入れる。いまだ明るいうちに、先ずはシェリー酒を飲もうと考えたのだ。若い女の歌手による「イマキル」という歌が聞こえる。夢からは覚めかけているものの、酔生夢死のような状態が続く。白い紙にチャコールグレーの色鉛筆で書いた”GEM”という文字が見える。その文字は、ひとつひとつがレモンのような、楕円に近い紡錘形をしている。このあたりでようやく、うっすらと目が覚めてくる。

“GEM”という、英和と和英が一体になった、革表紙の小さな辞書がある。それを僕は中学か高校のときに叔母からもらった。これは1982年のインドで役に立った。会話のために、ではない。日記を書きつつ漢字を調べたのだ。その後、この辞書はなぜか2冊に増えて、新しい方は長男に譲った。

完全に目を覚ましたところでyoutubeの検索窓に”monica evans waltz”と入れる。しかしスマートフォンのディスプレイには”3:21″の表示も見えたから「ラッキー」とブラウザを閉じ、すぐに起きる。寝ることに失敗をしたときには大抵、6時ちかくまで眠ってしまう。それが3時台に起きられるとは、幸運以外のなにものでもない。

寝室には空気調整器が除湿で回っているものの、涼しくはない。「良いかも知れない」と感じる。食堂に来て直角に交わった窓を開ける。空気はほとんど動かず、蒸し暑い。「これは良いかも知れない」と、ふたたび思う。

4時59分、空の写真を撮るため屋上へ上がる。


朝飯 鮭の焼きほぐし、茄子と獅子唐の油炒め、納豆、キャベツのピクルス、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 茄子と獅子唐の油炒めを添えたざる素麺
晩飯 チーズ、夏太郎らっきょう、SMIRNOFF VODKA(生)、トマトとレタスとモッツァレラチーズのサラダじゃがいものフリット細切り人参のサラダグリーンアスパラガスのソテー、たまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、Chateau Lumiere 1996


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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