2023.8.21 (月) 夏のシャツ
朝、食堂に来てコンピュータのディスプレイを開く。そのトラックパッドの右には「朝食前に事務室で両替分を数えるか?」と、きのうの終業時に書いたポストイットが貼られていた。こういうものを身のまわりにいちいち置かないと、何から何まで忘れてしまう、という癖が僕にはある。
5時30分より1,000円札の、今日の釣銭を作る。これを数分で終え、次は事務室に降りて釣銭の種銭を数える。それを元にして、今日、銀行で両替してもらうべき金種とその数を申込書に書き込む。ここで時刻は5時55分。
「残暑は厳しいものの、夕刻に雨の可能性が高いため、傘は必携」と、テレビの気象予報士が伝えている。その口からはまた「秋雨前線」という言葉も出たから「やだなー」と、思わず独り言を言う。春雨は食えても秋雨は食えない、というのは冗談だが、とにかく、夏が終わると考えただけで寂しくなるのだ。
2013年の夏に、少なくない量の服を処分した。その後も一度、おなじことをした。しかし今、タンスや衣裳ケースを調べてみれば、また服が増えている。そのほとんどは夏用のシャツだ。しかし夏は忙しくて、個人の用事で出かけることは少ない。いきおい、夏のあいだに1度も着ることのないシャツがほとんど、ということになる。とはいえ夏用のシャツを、これから死ぬまで1枚も買わない、ということはできそうにない。
服は、着るためだけに買うものではない。本は、読むためだけに買うものではない。クルマは、乗るためだけに買うものではない。そういう理屈は、成り立たないものでもない。しかし身のまわりを眺めてみれば、思い当たるものはあふれるほどあって、反省しきりである。買うときには、それが遂に使われずに終わるなどは、考えもしないのだ。
朝飯 南瓜の甘煮、鶏の照り焼き、納豆、モロヘイヤのたたき、茗荷の酢漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 めかぶと「なめこのたまり炊」を添えたざる素麺
晩飯 「炉心庵」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、其の八、2種の日本酒(冷や)