2023.8.13 (日) おむかへ
空の最も美しいときが、夏至のころから40分は遅れてきた気がする。その「40分」とか「気がする」を科学的に検証しようとして検索エンジンに向かう。
夏至と冬至の日の出の時刻には、おおむね2時間20分の差がある。2時間20分を夏至から冬至までの日数184日で割ると、日の出は日に0.76分ずつ遅れていく。今年の夏至は6月21日だった。今日は8月13日。夏至から52日が経っている。0.76分に52日を乗ずると39.52分。僕の「40分」は、気のせいではなかったのだ。
ほぼ毎朝、夜が明けるころには食堂にいる。僕の椅子は北東に向いている。右手の窓からは南東の空が望める。時々刻々と移りゆくその景色と食器棚の電波時計の針を見くらべる癖が、僕の観察を正確にしているのだろう。
5時を過ぎたところで大量の花その他をホンダフィットに積み、家内と如来寺へおもむく。そして新旧のお墓の花立て計9対に花と線香を供える。1973年に作られた最も新しいお墓は特に、固く水を絞ったタオルで拭く。
店は、きのうほどは忙しくなかったものの、売上金額は、きのうのそれとほとんど差が無かった。僕が不在のときに限って賑わったのかも知れない。
事務係のツブクユキさんは残業の予定だったが、残った仕事は明日に回すこととして、定時の18時すぎに去った。他のすべての社員も去ったところで提灯を持ち、外へ出て日光街道を下る。17時ころから降り始めた驟雨がすぐに上がったのは幸いだった。
お墓までは500メートルほどの距離だろうか。朝には10人、20人と見られた人の姿も、この時間には皆無だった。前述の最も新しいお墓に一対の灯明を上げる。その向かって右の蝋燭から提灯の蝋燭に火を移す。
蝋燭の火を自宅仏壇の蝋燭に移すとようやく、ひと息をついた気分になった。汗だらけのからだをシャワーで洗い、「利工民」の金鹿印のシャツを着る。そして今度は夕食を摂るため、ふたたび外へ出る。
朝飯 夏野菜の油炒めと味噌炒り、炒り昆布、マカロニサラダ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、茗荷の酢漬け、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 茄子の揚げびたしとパプリカのソテーを添えたざる素麺
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、マカロニグラタン、ドライマーティニ