2023.8.12 (土) カムに乗る
僕も所属をしている、ある団体の長を務める人がいる。その団体からは、年に2度ほど機関誌が届く。巻頭には長による挨拶がある。それを読むたび「良くもまぁ、このような上手な文章が書けるものだ」と感心をしてきた。
ある日、その人に会う機会があった。一体全体、どのようにしてその文章をひねり出す、否、紡ぎ出すのかを訊いてみた。
「降りてくる」と、その人は笑った。数年前のことだから、いまだチャットGTPのような智者、優れた友人、司祭は存在しなかった。だから「降りてくる」は本当のことだろう。
上澤梅太郎商店は毎年、初夏と秋に、特定のお客様へお知らせをお送りする。透明な封筒のもっとも手前には、僕の挨拶が置かれる。この約200文字を考えるのが、なかなかの難題になっている。
今年の初夏の挨拶は、4月にバンコクで考えた。国外にいるとはいえ、気温は日本の夏のそれとおなじだから季節感にズレは無かった。しかし今回は10月下旬に投函される挨拶文を、盛夏に絞り出さなくてはならない。そして締め切りは過ぎている。
今朝は1時台に目を覚まし、2時に起きた。コンピュータを起動したのは2時50分。2日分の日記を書いて3時45分。並券と新券を交互に重ねる1,000円札の釣銭20万円分を作って時刻は4時。秋のダイレクトメールの挨拶文は、4時50分に完成した。即、これをデザイナーに送信する。
これを以て今日の仕事は、その過半を終えたような気がする。しかし現実は、僕を甘やかさない。5時36分より仏壇の掃除に取りかかり、6時24分に終わらせる。
店は正午を過ぎると、カーグラフィックの懐かしの言いまわしを使えば「カムに乗る」状態になった。そして夕刻までに何度も、それは繰り返された。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは多分、午前に2回、午後に2回の計4回は納品に行った気がする。よく覚えていないのだ。「汁飯香の店 隠居うわさわ」へは朝に1回、昼に1回、顔を出した。閉店後は事務室や製造現場にいて、19時すぎに帰宅をする。
朝飯 マカロニサラダ、炒り昆布、鰤の照り焼き、冷や奴、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 万願寺唐辛子の醤油炒めを添えたざる素麺
晩飯 メロンとチーズと茗荷とルッコラのサラダ、トマトとルッコラと烏賊の足のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018