2023.8.7 (月) その先にあるもの
植木等の僧侶だった父は、あるとき仏像の頭を叩きながら「これを拝むのではない、これの先にあるものを拝むのだ」と言ったという。
インドもイスラム色の濃い地域へ行くと、カーバ神殿の絵を街で売っている。買った人は自宅の、メッカの方角にある壁にこれを貼って礼拝をするのだろう。もちろん拝むのは絵ではなく、その先にあるものに決まっている。
毎朝、花と水とお茶と線香を仏壇に供える。仏壇の、その先にあるものは何だろう。何なら分からないけれど、水やお茶を上げるとなれば、その、何やら分からないものを擬人化しがちになる。今朝は、その水に冷蔵庫の氷をふたつ加えた。なにやら分からないものが、ぬるい水より冷たい水を好むかどうかは、これまた分からない。
沖縄の近海で迷走する台風により、その周囲に甚大な被害が発生している。旅先で足止めされている旅行客は、携帯電話の充電もままならない状態だという。空路の再開を待つ人は、4万人に及ぶという。今朝の天気の悪さと湿度の高さも、その、数千キロも離れた台風の影響かも知れない。
それでも5時を過ぎるころには東の空の雲が切れてくる。その1時間後には西の空の雲も切れてくる。更にその1時間後には日も差しはじめた。行きつ戻りつしながら九州に近づいている台風6号は、いつ消えてくれるだろう。
朝飯 茄子と乳茸の味噌炒りを添えたざる素麺
昼飯 町内の納涼祭の焼きそば
晩飯 トマトとレタスのサラダ、茹でた玉子とブロッコリーを添えたカレーライス、Old Parr(ソーダ割り)、マンゴー