2023.8.3 (木) 伊豆治療紀行(18回目の2日目)
2007年6月、西安の高楼に登り、真っ直ぐに延びる道を眺め降ろす僕に「ローマまで通じています」と案内人のフーエイさんは教えてくれた。「ホントですか」と半笑いで答えたくなりそうな状況かも知れない。しかしあの街へ行けば、ほとんどすべてのことは半信半疑ながら、しかし最後には信じざるを得ない気持ちになるのだ。
道路や鉄道に浪漫主義的な感興を僕が覚えるのは、このシルクロードとおなじものを、それらに感じるからかもに違いない。
鉄道オタクには様々な種類がある。今は随分と細分化されているようだけれど、僕はそのうちの「時刻表ヲタク」から更に枝分かれした「乗り換えヲタク」の傾向が強い。これまででもっとも成功感が高かったのは、1975年夏の、新幹線から関西本線への、名古屋駅での乗り換えだ。名古屋着と名古屋発のはざまは2分間だった。
伊豆高原11:06発の伊豆急行の、熱海着は11:58。「乗り換え案内」に示される上りの新幹線は、熱海12:35発のこだま714号。しかし実はその前に、熱海12:02発のこだま712号がある。乗り換え時間は4分。綱渡りを嫌う家内は、ハナから12時35分発に乗るつもりでいる。しかし僕としては、熱海で30分も待つつもりは無い。
伊豆急行は熱海に45秒遅れで着いた。つまり乗り換えに使える時間は3分15秒。家内とは別行動をとることとして、プラットフォームに飛び出す。新幹線の上りプラットフォームまでに要した時間は1分30秒。大余裕である。
散髪や皮膚科での診療を済ませて夕刻、家内と鶯谷駅の南口で落ち合う。カウンター活動をしてもなお、空は明るい。そして浅草19:19分発の下り特急に乗り、21時すぎに帰宅する。
朝飯 「ガスト伊豆高原店」のスクランブルエッグ&ベーコンソーセージセット(パンを大盛りのごはんに変更)、オレンジジュース
晩飯 「鍵屋」の冷や奴、おしんこ、味噌おでん、他あれこれ、菊正宗(常温)