2023.7.22 (土) 曖昧な指示
目を覚まし、数分の後に時刻を確かめると3時6分だった。3時台の目覚めは久しぶり、という気がする。「久しぶり」の理由は分かっている。今月14日の大旅行の疲れが尾を引いたのだ。その復旧に8日間を要するとは、僕も老いたものである。
おとといの日記は書けている。きのうの日記もすぐに書き終えた。ここで時刻は4時25分。食堂の、開け放った窓から窓へと涼風が吹き抜けていく。快晴ではないものの、空は綺麗だ。そこで椅子を離れ、階段室に出て屋上へ上がる。
「夜の深々と更けていく時間が好きで、勿体なくて、机に着いたままでいる」と言う人がいる。それが僕には分からない。その時間、その場所で起きていても、目に入るのは明かりの届く数メートル四方だけではないか。
屋上から降りて、きのう能代から届いたジュンサイの下ごしらえに取りかかる。能代の天洋酒店に、この時期に注文を出すことがあれば、僕はかならず、そこにジュンサイも含めるよう、店主のアサノさんに頼む。ジュンサイは当然のことながら、採れたての生である。
ジュンサイを下ごしらえするときにはいつも、検索エンジンに頼る。1年も経てば、その手順を忘れてしまうからだ。あらわれたページには、水で丁寧に三度洗いしてから「充分なお湯で」「2、3分茹でる」とある。こういう曖昧な指示が、僕は好きでない。「重量比にして〇倍のお湯で」とか、2分なら2分、3分なら3分と書けないものか。「茹で上がったら充分な冷水で冷まし」の「充分」も、また曖昧である。
そうしてとにかく下ごしらえを終え、今朝の味噌汁の分を取り置いた残りは保存容器に収めて冷蔵庫へ仕舞う。
朝飯 炒り豆腐、納豆、缶詰の鮭と胡瓜の塩もみのマヨネーズ和え、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とジュンサイの味噌汁
昼飯 ブルーベリージャムのトースト、牛乳
晩飯 生のトマト、ジャーマンポテト、ポテトサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬、Old Parr(生)