2023.8.4 (金) 嫌いじゃできない
伊豆へ出かける前日の、今月1日の日記を公開してなお、6日分の日記の在庫がある。気分は大余裕である。
「文章は読むのも書くの苦手、というよりも嫌い。でも始めてみる」とウェブログを開設した知人がいる。期待して読み始めたものの、やはり続かなかった。高等学校の国語と古文の教師ヤマグチヒカル先生は「勉強とは、勉め、強いること」とおっしゃった。自らにしても他者からにしても、強いられつつ続けるのは、いかにも辛い。
辛いといえば、幼児、子供も辛い。生まれつき好きなこと、得意なことはあるにしても、周囲に強いられることも、彼らには星の数ほどある。そしてそれらひとつひとつを、習慣にしていかなければならない。もっとも彼らは子どもに特有の柔軟さゆえ、それらを身につけられるのだろう。
その柔軟さは、大人になるに連れて失われていく。老境に達すれば尚のこと、勉め強いる、あるいは勉めることを強いられることには従えなくなってくる。とすれば苦手や嫌いなことからは逃げて、好きなことに活路を見つけるしかないだろうか。
ある団体の長をつとめる人が「むかしの馬鹿が、今はこんなことをしています」と、数十年前の恩師に報告をした。「馬鹿じゃできない」と、恩師はその人を励ました。「嫌いじゃできない」ことも、世には満ちている。「メシが食っていけるなら、あとは好きなことだけすりゃぁいいじゃねぇか」とも思う。
朝飯 冷や奴、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、ピーマンの炒りつけ、細切り人参の酢漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と大根のみそ汁
昼飯 ピーマンの炒りつけを添えたざるうごん
晩飯 トマトとモッツァレラチーズのサラダ、パン其の一、パン其の二、パン其の三、生ハムのムース、ラタトゥイユを添えた豚バラ肉のレモンバターソース、Chablis Billaud Simon 2018