2023.7.9 (日) むなぎ
いきなり花火の音がして、食器棚の時計を見る。時刻は6時ちょうど。「そうか、今日は八坂祭か」と、遅まきながら気づく。
総鎮守瀧尾神社の宮司が当番町の人たちと旧市街の各町内を巡行する、その会所の準備や町内に注連縄を張ることはしても、今やみこしを担ぐなどはしないため、また神社の責任役員を務めていても、お祭の簡略化に伴って祭礼のたび神社へ上がることも少なくなったため、いまひとつ、お祭に対しての実感が湧かないのだ。とにかく、雨の予報が覆ったことはめでたい。食堂の窓際のモンステラには朝日が差している。
社内外の撮影において、今日は悪天候などで予定が進まなかったときの予備日として設定をされていた。カメラマンとデザイナーによれば、写真はきのうまでにほぼすべてを撮り終えたという。しかし更に念を押したいとのことにて、撮影は今日も行われることとなった。そしてそれは開店の8時30分より前から始まった。
一方、前述の、お祭の渡御が我が春日町1丁目に立ち寄ってくれるのは9時30分。10時からは片づけのため、役員は公民館に集合を求められていた。しかしその時間には蔵見学の予約が入っていて、今日の担当には僕が振り当てられている。昼食の時間として知らされた11時30分にようやく蕎麦のやぶ定へ行く。そこで皆と食事をし、会計係として支払いを済ます。
最後の撮影は13時30分より隠居で始まり、十数分で完了した。最後は拍手。撮影隊が3日も滞在するとは、異例中の異例、である。
おみこしの笛の音が聞こえてきたのは15時過ぎ。朝に用意した祝儀袋を手に外へ出る。今夏は青年みこしはお休みで、子供みこし2基が町内を巡行している。僕が小学生だったころ、町内にはおみこしに触れないほどの数の子供がいた。今、おみこしを担ぐのは、ベトナムから日光へ仕事で来ている人たち。町内は国の縮図、である。
夜は鰻を食べて、体力の維持を図る。
朝飯 トマトのサラダ、生玉子、鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、菠薐草と海苔のおひたし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ワカメと油揚げとズッキーニの味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 「魚登久」の胆焼き、鰻重、肝吸い、「片山酒造」の酒粕焼酎「粕華」(生)