2023.7.7 (金) うっすらとは
7月7日、8日の金曜日と土曜日は写真の撮影で、9日の日曜日は予備日と、長男からは聞いていた。何を撮るかといえば、山や川や畑や田んぼ、会社の外観、内観、社員の集合写真、仕事中の社員、隠居の料理など、つまり会社の、周辺を含めて目で見えるほとんどと思われる。何のために撮るかについても、うっすらとは理解をしている。なぜ「うっすら」かといえば、今や会社のことはほとんど長男に任せているからだ。
今回の日程は、数ヶ月前には決まっていたように思う。梅雨の時期に重なるため天気を心配していたものの、幸い、晴れた。カメラマンふたりとデザイナーふたりはきのうの深夜より現地に入っていた。今朝は5時台からの写真撮りとのことで、家内は普段よりはやく朝食を摂った。
その家内と共に隠居へ行く。家内は食材を収めた大きな袋を提げている。僕はきのうのうちに玄関に降ろしておいた「緑の絵」を携えている。「掛け軸の方がいいかな」ときのう長男に訊いたところ、長男は首を横に振って「それより今のサラニヨシの方が良いし、緑の絵ならもっと良い」と答えたことによる。ちなみに「サラニヨシ」とは「佳更」という墨書のまわりにツクシや桔梗を金彩で散らした、いま隠居の床にかかっているものであり、「緑の絵」とは毎年、庭の万緑に合わせるようにして掛ける油彩の抽象画を指す。
「サラニヨシ」を外して「緑の絵」を床の間に掛けたところで僕は隠居を去る。数時間の後、社員の集合写真を撮るため店の前まで戻ってきた長男によれば、素晴らしい写真が続々と撮れているという。
次は社内で仕事中の社員を撮る予定だったものの、明日の天気は雨の予報にて、撮影隊は予定を変更し、明日に撮ることとしていた畑に午後は向かった。
彼らが炎天の戸外から戻ってきたのは19時ちかく。驚くべき体力である。夕食は彼らと共に摂り、22時40分に帰宅する。
朝飯 鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、若布と玉葱の酢の物、納豆、きのうの残りの天ぷら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根とズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、牛乳
晩飯 「やまだ宴楽」のあれや、これや、それや、他あれこれ、芋焼酎「三岳」(ソーダ割り)