2023.7.3 (月) STICKY
旅をするときの英語には特に不自由は感じないものの、商売のそれにはしばしば難渋をすると、先月28日の日記に書いた。きのうは常温で落ち歩ける商品でおすすめはあるかと、カナダからのお客様にご質問をいただいた。
上澤梅太郎商店の売れ筋は「らっきょうのたまり漬」で、全商品に占める割合は圧倒的である。しかし僕が子供のころから今に至るまでもっとも好きな商品は「なめこのたまり炊」で、しかも包装形態は瓶詰めのため、冷蔵を必要としない。よってこれを推そうとしながら「なめこ」は英語でどう説明すべきかが出てこない。
お客様には日本人のお連れ様がいらっしゃって、その方の英語は僕のそれよりかなり確かだ。よって「ヌルヌルという英語が分からなくて」と助けを求めると「それは”STICKY”でしょう」と、お答えをいただいた。
“STICKY”という言葉はタイのレストランでは”STICKY RICE”として、しばしば目にする。「ヌルヌル」ならむしろ”SLIMY”ではないか。しかし”SLIMY MUSHROOM”などと口にすれば、いかにも気味悪げに聞こえそうだ。カナダからのお客様は結局のところ「なめこのたまり炊」を3本、お買い上げくださった。
「そういう次第にて」でもないけれど、夜は「なめこのたまり炊」のなめこおろしから夕食を始める。
朝飯 豆モヤシのナムル風、生のトマト、ソーセージエッグ、大根のなますの梅肉和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニと万能葱の味噌汁
昼飯 ブルーベリージャムのトースト、牛乳
晩飯 菠薐草と海苔のおひたし、玉子と刺身湯波の和風スープ、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、鮭のバター焼き、水茄子のぬか漬け、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)