2023.6.29 (木) 可動性
ウォークマンが世に出たのは1979年。即、飛びついた同級生もいたけれど、いつも音楽に触れていたいという欲求の無かった僕は、何世代目になってから手に入れた。そしてヘッドフォンからの音を聞いて「うるさいことを言えば際限がないけれど、これで充分じゃねぇか」と感じた。オルトフォンもマッキントッシュもタンノイも関係しない究極の気楽さと可動性。「すべての革命は」と言うつもりはないけれど、可動性、英語で言えば”mobility”が世界を一気に変えることは確かだ。
20世紀のウォークマンが、今はiPhoneとイヤフォンに代わっている。暗いうちはバド・パウェルの”Jackie My Little Cat”をyoutubeで聴く。「バド・パウェルの」とはいえこの曲はテナーサックスを吹くドン・バイアスの独擅場で、ピアノはミスタッチが目立つ。
空の美しくなる直前を見計らって屋上に上がる。朝の空はひとときもじっとしていないから、うかうかとはしていられないのだ。とここまで書いて「じっと」と「うかうかと」のふたつのことばに引っかかる。まるでオノマトペではないか。しかし品詞としては副詞である。日本語の副詞にはこの手のものが多くて、それらをキーボードへ打ち込むときにはいつも、水が高きから低きに、という感じにはなれない。
ここ数日は家内が不在にて、午前中は、普段は家内が担当している買い出しをする。10時30分に会社に戻ると、既にして空腹を覚えている。僕の消化の能力が優れているのか、はたまた僕の作る朝食が腹保ちに優れていないのか。その空腹は、水を飲むことによって昼食の13時30分まで抑え込んだ。禁欲的なのではない。太らない人間には、太りようのない習慣が身についているだけのことである。
朝飯 生のトマト、缶詰の鮭とピーマンのマヨネーズかけ、納豆、もやしのナムル風、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、牛乳
晩飯 「食堂ニジコ」のお通しの冷や奴、ピリ辛胡瓜、皮蛋、あんかけ焼きそば、麦焼酎「二階堂」(ソーダ割り)