2023.6.20 (火) 人間ドック経験記
おなじ日光市でも、ちかごろ鬼怒川温泉の手前から森友地区に移転した獨協医科大学日光医療センターには、今月の6日に人間ドックの申込みをした。通常の日帰りコースの、バリウムによる胃部X線検査を胃内視鏡検査に変更し、そこに血液腫瘍マーカー検査を加えた料金は、基本のそれに12,900円を増した58,900円と知らされていた。
2018年秋に受けた白内障の手術は、花鳥風月をできるだけ長く肉眼で愛でるため。半年ごとの歯科検診は、美味いものをできるだけ長く自分の歯で味わうため。現在は月に1度の頻度で伊豆に通う膝の治療は、できるだけ長く健脚を維持するため。そして今回の人間ドックは、もしも自分に重病があった場合には、残された月日のあいだにできるだけ多く遊ぶため。つまり僕の努める健康維持はすべて、遊びのため、である。
健診部の扉は9時ちょうどに開いた。そこではじめて、その手前に置かれ、自由に取ることのできる番号札が検査の順番になることを知る。僕の番号札は11番。それは今日の受検者の最後尾でもあった。
共に検査を受けた11名のうち、胃内視鏡検査の場所へ進むべきは2名のみ。順番待ちには小一時間を要したものの、僕は日の差す真新しい待合室に新聞と本を持ち込んでいたから、どうということもない。この、いわゆる胃カメラの検査を終えて手渡された「経鼻内視鏡検査を受けた患者様へ」と題された紙には「貴方の飲水・食事開始時間は13時00分です」とあった。この紙と、ひとつひとつの検査を経るたび紙片の増えたバインダーを手に健診部の受付に戻る。
先ほどの待合室に弁当が届けられたのは13時ちょうどだった。そこにいる受検者はなぜか僕ひとり。弁当のフタを取りながら「いいねぇ」と、思わず声が漏れる。食べ始めると、ヤケに美味い。弁当の出来が良いことに加えて朝食を抜いていることが、その理由だろう。
弁当は13時25分に食べ終えた。健診部のオネーサンに確かめると、弁当は1階のレストランからの仕出しだという。そうして支払いを済ませて13時50分に帰社する。
昼飯 「獨協医科大学日光医療センター」の弁当
晩飯 カレーライス、刻みゆで玉子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、Smilnoff Vodoca No.21(ソーダ割り)、パイナップル