2023.6.18 (日) 忘備は必須
起きて食堂に来て南に面した窓を開ける。涼しく乾いた風が部屋の中を通り抜けていく。「気持ちいいなー、正に、夏の朝だ」と、思わず嘆声が漏れる。いくら蒸し暑くて不快でも、夏は好きだ。その夏にありながら冷涼さの感じられる朝は、なおのこと好きだ。そしてその爽快さを味わっているうち、緑のいよいよ濃くなってきた山の景色は撮り逃した。
週末の朝は、平日よりも張り切る気持ちが強い。それは、店がより忙しくなるからだ。もっとも今朝は、一連の仕事をこなすと流石に疲れて、4階の食堂で小休止をする。天気が良いこと、気温が高いこと、空気が乾いていることにより、氷水を何杯も飲む。
販売係のタカハシカナエさんには、11時30分から13時までは店にいて欲しいと頼まれた。人手の薄くなる昼時はまた、1日の中でお客様のもっとも多くなる時間帯でもある。そして結局は13時30分まで販売に当たる。
家にいる限り、昼食は、日本経済新聞の文化面を読みつつ摂る。その紙面に毎日載る「文化」と題されたコラムの、今日の文章はなぜか、自分には入って来づらかった。言葉の重複や句点で区切られる文の長さが、僕の持つリズムのようなものに同期しないのだ。逆に、数週間前の女の人のそれには「オレと同じじゃねぇか」と感じさせるものがあった。そしてその女の人の名は、残念ながら忘れた。
朝飯 ミズの甘辛煮、生玉子、牛肉のすき焼き風、炒り豆腐、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と菠薐草の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、牛乳
晩飯 ゴルゴンゾーラチーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ウォッカマーティニ、パン、スパゲティミートソース、Chablis Billaud Simon 2018