2023.6.13 (火) 気がつくのはいつも翌日
きのうの黒霧島は馬鹿に美味く感じた。酒を普段以上に美味く感じたり、干天の砂地が慈雨を吸い込むように、いくらでも飲めるときは要注意だ。もっとも飲んでいる最中にその「要注意」を思い出すことはない。気がつくのはいつも、翌日になってから。つまり今朝は二日酔い、である。
所用にて羽田空港の第一ターミナルへ行く。僕は、国内線の飛行機には、ほぼ乗らない。昨年の6月は例外的に石垣島へ行った。国内線についてはほとんど何も知らないため、そのときは家内の後を着いていった。
本日、2階の出発ロビーに上がってみれば、昨年の記憶はまったく無く、初めて来た場所のように思われた。そこに「あさごはん」というノレンを提げた店を見つけ、二日酔いでも食べられるだろうかとしばし逡巡してからそこに入る。お粥にたくさんのおかずを添えた定食は、案ずるより産むがやすしで、すんなり腹に収まった。それから所用を済ませて、ふたたびモノレールに乗る。
残す用事は神田の皮膚科での治療で、こちらは先生に患部を見てもらい、軟膏の塗り方を指導されただけで終わった。次は2週間後に来るよう言われたものの、そのあたりは日程が混んでいる。次は来られたとしても7月になるだろう。
神田から日本橋へ地下鉄で移動し、あちらこちらであれこれしてからアーティゾン美術館まで歩く。曇りと雨の予報は見事に外れ、頭上には青空。気温も湿度も高い。そうして同美術館で開催中の”ABSTRACTION”を観る。中学生のころ、家庭教師だったニダイラユキオ先生に連れてきていただいたのは、この美術館の前身ブリジストン美術館だっただろうか、それとも出光美術館だっただろうか。
下りの特急を下今市で降りると、こちらには傘を差さなくても済むくらいの雨が降っていた。晴れていた東京よりも、湿度は感じなかった。
朝飯 “Hitoshinaya”のだし、白粥膳
昼飯 “DEAN & DELUCA”のサーモンメルトパイ、コーヒー