2023.6.1 (木) 「来世で」と言われても
一日おきに朝食の動画をTikTokに上げている。また1週間に1度は、それを作って食べるまでの動画を上げている。題名は「10分でできる頑張らなくても美味しい朝食」としている。
あるときこの動画に「10分でできるとはいえ、何十年にも及ぶ経験や知見がなくては、これは無理」というコメントが入った。何十年にも及ぶ経験や知見など、僕にあろうはずがない。あるとすれば「やれば誰にでもできる」という、ある種の乱暴さ、のみのような気がする。
学生から就職して間もないころまで、当時は神田神保町の岩波ビルの上階にあった英会話学校に通っていた。教師はみな英国人だった。ここで学んだことがあったとすれば、それは文法や発音よりも「話せばどうにか通じる」という事実だったように思う。
「やれば誰にでもできるとか、話せばどうにか通じると言われても、それが自分にはできないんですよ」と返されたらどうするか。僕も、100メートルを10秒台で走れとか、42.195キロを2時間台で走れとか、宇宙飛行士になれとか霞ヶ関で出世をしろとか言われれば「それは自分にはできない」と答えるしかないだろう。あるいは「来世で頑張ります」だろうか。
「来世で頑張ります」と言った人に「来世が虫けらだったら笑うよな」と返した人がいる。そういう、できたばかりのかさぶたを敢えて剥がそうとするような笑いは、嫌いではない。
朝飯 生のトマトと茹でたブロッコリー、納豆、小松菜のおひたし、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、獅子唐の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 蓮根のきんぴら、菠薐草の胡麻和え、ジーマミー豆腐、茄子と絹さや豆の味噌炒り、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「六花亭」のマルセイバターサンド、Old Parr(生)