2023.5.16 (火) 適温
開高健は昭和5年の生まれで終戦時は15歳。密造酒に酔って地下道で寝ていると「戦争には負けたないな」という声が降ってきたという。その大阪弁を僕にいただければ「歳はとりたないな」ということになる。
年を重ねるに従って最も強く身体に現れはじめた変化は皮膚の劣化である。若いころでも9月になれば、かかとにアカギレができた。それが今では年間を通じてできている。手指のそれは、夏にはさすがに消えるものの、現在は右手の親指と人差し指にバンドエイドが巻かれている。
アカギレくらいならまだしも、多分、元は湿疹と思われる皮膚病が現在、太腿から足にかけて3種類、首から上に1種類、頭皮には謎の赤斑が、こちらは10年以上も前からできている。これらについてはこれまで地元の医院で治療をしてきたものの、完治は遂に諦めた。そして2018年に白内障の手術を受けたときとおなじく、検索エンジンに助けを求めることにした。
いくつかの候補の中から最終的には神田駅にほどちかい皮膚科を選んだ。交通の便の良さも大切である。そして今日はその医院にて処置を受け、処方された薬は医院のあるビル1階の薬局で手に入れた。さて結果はどういうことになるだろう。
神田から本郷三丁目の甘木庵、そこから坂を下って湯島、そして根津のギャラリーと、それほど離れていないところを巡ってあれやこれやする。
「1週間後にまた見せてください」と皮膚科の先生は言った。治るなら少々の距離は問題にしない。移動の最中に本を読めるのもの有り難い。更には薄着で動けるようになった季節も嬉しい。今日の東京の最高気温は26℃。9月までは、僕にとっての適温が続くだろう。
朝飯 めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの鍋の残りによる味噌汁
昼飯 「釜竹」のざるうどん(太打ち)
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ