2023.4.5 (水) 伊豆治療紀行(15回目の2日目)
きのうは治療院の玄関に入るなり「イタイ、イタイ、ダメ、ソコダメ、ダメ-ッ」と悲鳴が聞こえてきた。先生は「うるさい」と笑っている。
次の患者が治療室に入ると「いいですか、ストレッチをひとつ教えます」と先生は何やら指導をはじめ、そのうち「イチ、ニイ、サン」と、かけ声が聞こえてきた。そのかけ声のたび「ウーッ」とか「アーッ」という、患者の苦吟も届く。「動きが小さくなってきたよー、大きく動かさないとカウントしないからね-」と先生は続ける。一体全体、何が行われているのだろう。
9,000ボルトの電子ペンによる治療は、1日目より2日目の方が楽になる。それは初日の施術により患部が快方に向かうことによる。しかし僕の膝に関しては、そうとも限らないことがままある。今朝の治療はきのうより辛かった。昨年の1月から年末までのそれにくらべれば幾分かはマシ。とはいえ充分に痛い。僕は悲鳴は上げない。痛くて声も出ないのだ。
右膝に続いて左膝にも電子ペンが突き立てられる。痛みに耐えようとして、左の太腿がつりそうになる。尻のポケットからハンカチを取り出し、額の脂汗を拭う。電子ペンによる痛みは膝のような、骨と皮ばかりのところが最も強い。左膝の皿の中心に打たれた電子ペンによる窪みは、数十分を経ても元に戻らなかった。
熱海から乗った新幹線を品川で山手線に乗り換える。新橋の大衆床屋で散髪を済ませ、銀座線に乗る。浅草で地上に出ると、時刻は14時56分。電子掲示板には15時発の下り特急が見えている。もはや次発の特急券しか買えないのではないか。そう考えつつ券売機の前に立つ。幸い15時発は、いまだディスプレイから消えていなかった。特急券を握りしめ昇りのエスカレーターを駆け上がり、14時58分にプラットフォームに達する。いつもと異なり帰りを急ぐのは、今日は長男が東京に出張中で、会社が手薄なことによる。
夕食の席ではそれほどの飲酒もせず、早めに入浴して早めに寝る。
朝飯 「伊東園別館」の朝のブッフェ
昼飯 「東華軒」のシューマイ弁当
晩飯 カツ煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)