2023.4.7 (金) 桜は桜
「アメリカでは、桜はせいぜい、石鹸の箱の意匠に使われるほどのものではあるけれど」という文章が、高等学校の英語の教科書にあったことを覚えている。「石鹸の箱の意匠に使われるほどの」とは、この場合「つまらないもの」を意味していると教師は説明した。
桜の花を眺めてみれば確かに、特に染井吉野は桃色に灰色を混ぜたような色で、綺麗でも何でもない。「それほど騒ぐほどのものか」と、日本人の僕でさえ思う。その感想とは矛盾するけれど「いちばん好きな花は」と訊かれれば「桜」と答えたりする。やはり、桜は桜なのだ。
隠居の桜のうち山桜は、花より葉の緑が目立ってきた。染井吉野は、花びらを散らすことさえ終えつつある。例年は4月の下旬まで目を楽しませてくれる枝垂れ桜も、今年は既にして盛りを過ぎた。「見ごろは4月11日」とした僕の予想は完全に外れた。
所用により下今市13:04発の上り特急に乗る。予報によれば雷雨もあり得るとのことだったので、傘を持参した。しかし東京では夕刻にようやく霧雨、北千住19:33発で戻った今市もまばらな霧雨にて、傘は遂に、使われることはなかった。
朝飯 生のトマトと茹でたブロッコリー、納豆、独活と人参のきんぴら、ハムと長葱のソテー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と長葱の味噌汁
昼飯 2種のおむすび
晩飯 「シンスケ」のあれや、これや、それや、他あれこれ、タルヒヤ