2023.3.29 (水) 帰らない旅、行かない旅
日本経済新聞の今月の「私の履歴書」は、JR九州相談役の唐池恒二によるもの。今朝の「観光リピーター率重視を」では以下が記憶に残った。すなわち…
訪日外国人客を、国の方針に従い急増させるための一方法としてクルーズ船の誘致に政府も自治体も「やっきに」なった。その結果、2019年には200万人がクルーズ船で来日するまでになった。しかしその内容といえば、午前、博多港に3,000人の観光客が上陸、数十台のバスに分乗して近隣の観光地を訪問、数ヶ所の免税店に立ち寄り、大型レストランで昼食を済ませて夕方に帰船という慌ただしいもので「帰国しても日本の印象は乏しいので、再び訪日する意欲は湧かないだろう」と唐池は分析する。
僕より幾十も年長の医師の本棚に室謙二の「帰らない旅」を見つけたときには「この人も旅が好きなんだな」と理解した。
「帰らない旅」があるなら「行かない旅」もある。世界中に新型コロナウイルスの嵐が吹き荒れたここ3年は特に、そのような旅が工夫されたように思う。ひとつ間違えれば危ないことになるだろうけれど、近未来には薬による旅行も可能なのではないか。自分のしてみたい旅を選んで専門家に処方をしてもらうのだ。
それでも僕は「行かない旅」よりは「帰らない旅」を選ぶ。それが「帰れない旅」となると、かなり辛いことになるだろうけれど。
朝飯 オムレツ、生のトマトと胡瓜、蓮根と鶏とコンニャクの炊き合わせ、炒り豆腐、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、たまり漬「プレミアムらっきょう」、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と玉葱の味噌汁
昼飯 鮭の味噌粕漬け、揚げ玉、昆布の佃煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 ベビーリーフのサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ウォッカマーティニ、パン、生ハムのムース、マッシュルームのソテーを添えた鶏のトマト煮、Chablis Billaud Simon 2018