2023.3.23 (木) すいせん
今月20日の日記に書いた仕事を記録するため、きのうの前乗りしたカメラマンを、今朝は7時に社内に招き入れた。その、朝一番の仕事が一段落したところで、今度は隠居の庭に案内する。紅白の梅は満開を過ぎようとしているところで、特に白梅の下の土には落ちた花びらが目立つ。
その白梅から山桜の根元に移動したカメラマンは「随分と大きいですね」と、視線を上へ延ばした。樹齢がどれほどになるかは想像もできない。
「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」とは聞き慣れた格言だ。桜は確かに、枝を落とすとそこから水が入って腐る。しかし伐らなくても何かの拍子に枝の落ちることはある。隠居の山桜もその例に漏れず、毎年のように腐った大枝を落としつつ現在に至る。それでもこの木は毎年、丸く大きく枝を広げるのだ。
国道121号線の歩道へ枝を伸ばそうとしている染井吉野は、山桜より更に古木と思われる。こちらの枝はいまだ息災に見えるものの、幹には様々な植物が着生している。
座敷から間近に望まれる枝垂れ桜は、例年なら4月の半ばから見ごろになる。しかし今年は幾分どころか随分と、時期の早まりそうな気がしている。隠居の庭でいまもっとも盛りなのは、枝垂れ桜の根元に育った水仙に違いない。湯島天神下の酒亭「すいせん」のあるじは元気だろうか。
朝飯 蓮根とコンニャクと鶏の炊き合わせ、人参と甘夏の酢の物、冷や奴、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと白菜の味噌汁
昼飯 リンゴジャムのトースト、ホットミルク
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、盛り蕎麦、3種の日本酒(冷や)