2023.3.19 (日) お彼岸にすること
おとといお参りした古いお墓には、江戸時代からの墓石が数十基ほども並んでいる。それに対して新しいお墓は、1972年に妹が病没したことを契機として建てられた。このお墓はいささか変わった形式によるもので、お参りの仕方にも特別の作法がある。ところが建立から数十年を経るあいだに、建てた当事者のオヤジやオフクロも、それを忘れていったフシがある。
オフクロは2014年に亡くなった。それからしばらくして「お墓の先生」から話を聴く機会があった。先生が発するあれこれは、僕には初耳のことばかりだった。
墓石を清めるときには水はかけず、水を固く絞った布で拭く。故人の喉の渇きはその布の含む水で癒えるから、水を満たした茶碗を置くなどはする必要が無い。供えた花を枯れるまで放置することは良くない。それにくらべれば、供えたばかりの花を帰り際に下げ、花立てを洗った方がよほど良い、というようなことも、教えられたうちのひとつだ。
お墓に茶碗を置く必要が無いとは、管理すべきものがひとつ減る点において便利だから、すぐに従った。枯れた花がいつまでもあってはみっともないとは、おっしゃる通りだ。
きのうは雨がちの1日だったが、今日は晴れた。よって如来寺へ出かけ、先ずは古い方のお墓をざっと見る。おとといはタオルを持参し忘れた。そこで今日は新しいそれを携行し、水場で濡らして固く絞り、新しい方の墓石を拭き上げた。
予報によれば、これからしばらくは晴天が続くという。お墓は数日のうちにふたたび訪れて、そのときには花立ての水を新しくしようと考えている。
朝飯 蓮根とコンニャクと鶏の炊き合わせ、納豆、生玉子、薩摩芋のレモン煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と白菜の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 昆布の佃煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ウォッカマーティニ、鶏のトマト煮のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018