2023.3.16 (木) 見ていないところで入る
目を覚ましてひと息を入れてから時刻を確かめる。iPhoneのディスプレイには「3:47」の数字が太い白文字で見えている。ためらうことなく起床し、服を着替え、洗面所を経由して食堂に出る。こちらの時計は3時52分を指していた。
朝に早く起きる理由の随一は、静かな時間を過ごすところにある。第2は、意味はおなじかも知れないけれど、自分だけの時間の確保。第3は、夜から朝になるまでの東の空を眺めること。夏が近づくけば、鳥の声も聞こえてくる。
南の国では、鳥の声はいつも聞こえる。タイのそれはホーウィ、ホーウィと啼く。その声が首都から千数百キロ北、千数百キロ東、千数百キロ南では、それぞれすこし異なってくる。それもまた面白い。
11時前に長男、モモ君、先月14日に産まれたカコ、家内、僕との5人で瀧尾神社へ行く。そしてカコのお宮参りをする。僕の発する言葉は「素晴らしいなー」のみである。
夜は自分で肴を整えて、焼酎のお湯割りを飲む。ワールドベースボールクラシックは予選を終えて、今日のイタリア戦からはトーナメント戦になる。試合は先攻のイタリアが巧みさを見せて3回の表まで膠着。その裏に日本代表は四球、バント、ショートゴロと繋げてようやく1点を先制。しかしこれまでの中国戦、韓国戦、チェコスロバキア戦とは、どうも様子が違う。
サッカーでも野球でも、点は概ね僕の見ていないところで入る。先月から仏壇に供えたままのチョコレートを食後の甘味にすべく席を立つ。そして数歩を歩いたところでテレビから歓声が上がる。振り向くと、6番打者の岡本和真がランナーふたりを置いてホームランを打っていた。
途中で入浴し、ふたたびテレビの前に戻る。それにしても今日はひとつのイニングが長い。そのうち家内が会合から戻ってくる。7回の裏に入ったところでテレビに見切りをつける。「えっ、寝るの」と家内は驚くも、今朝の起床は3時台である。寝室の戸を閉めた途端「吉田、ホームラン」と家内の声が聞こえる。
朝飯 しもつかり、納豆、蓮根とコンニャクと鶏の炊き合わせ、ホウレンソウのソテーを添えたしらすのオムレツ、胡瓜と蕪のぬか漬け、白菜漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、長葱の味噌汁
昼飯 ブルーベリージャムのトースト、ホットミルク
晩飯 めかぶの酢の物、しもつかり、白菜漬け、鮭の粕漬け、赤飯、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)