2023.3.1 (水) 初午
初午には神社から宮司が来て、坪庭の稲荷社に祝詞を奏上してくれる。初午には新暦と旧暦のそれがあり、更には神社の都合も関係して、今年、瀧尾神社からのハガキで知らされたその日は2月28日だった。そういう次第にて、きのうはいつもの若い宮司の後ろに立ち、神妙に祝詞を聞いた。
宮司の訪問は2月28日でも、お供えは3月1日に上げるべしと、家内には言われていた。供え物のうち、清酒は数日前に用意した。しもつかりはきのうの早朝に家内が完成させた。今朝は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への配達を開店直前の9時前とし、開店と同時に赤飯を売る場所へ行ってみた。
赤飯は2種類があった。僕は歯ごたえのあるものを好むにもかかわらず、餅米によるごはんは、普通のそれより噛む力を要する点において、これをあまり好まない。それでもどちらが美味そうかと、目で吟味をする。片方は黒胡麻を用いている。もう片方は白胡麻を散らしている。数秒を迷って結局のところ、見た目の綺麗な白胡麻の方を選んだ。
会社へ戻り、4階の台所へ上がり、冷蔵庫からしもつかりの保存容器を出す。しもつかりと赤飯の器はおなじものとした。そしてそれらをお盆に載せ、事務室へ降りる。今度は神棚からワンカップ型の清酒をおろし、フタを外す。
きのう宮司が去ってから閉じた稲荷社の扉を開く。そして赤飯、しもつかり、清酒を供え、それが必要か否かは知らないけれど、二礼二拍手一礼をする。世にお稲荷さんを信仰する人は少なくない。僕は信じるより畏れる気持ちが強い。
お供えは、数時間を経て下げた。清酒は石造りの狐にかけた。赤飯としもつかりはお盆に載せ、処分するつもりで4階へ運んだものの、台所に入ったところで気が変わり、赤飯を食べてみた。意外やとても美味い。その勢いを駆って、器の中味すべてを食べ尽くす。これまた捨てるつもりだったしもつかりも捨てるには惜しい気持ちになって、こちらは夜の肴とすることを決める。
朝飯 白菜漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、カリフラワーの酢漬け、メシ、きのうの夜の鍋を流用した味噌汁
昼飯 昆布の佃煮、揚げ玉、梅干、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊のお茶漬け
晩飯 人参とカリフラワーの酢の物、クーブイリチー、鰤大根の大根だけ、しもつかり、白菜漬け、あれこれによる鍋、「末廣酒造」の「末廣」(燗)