2017.5.5 (金) もうひとつの「ずらし」
「日光の街の手前で渋滞の中に2時間いて、諦めて戻ってきたんです。どこか、このあたりに観光をするところ、ありますか」と、店の駐車場でお客様に声をかけられる。牛肉のたまり串焼き焼きながら長男が、あれこれご説明をする。僕は店から街の地図を持って戻り、それをお客様に差し上げる。
「オレはあれだからいいけどさ、クルマの人はどうするの、日光の渋滞」と、ビッグスクーターに二人乗りでいらっしゃった若いお客様が、赤く日焼けした顔の目を大きく見開きながら話しかけてくださる。観光シーズンの、いつもながらの風景である。
きのうの日記には「一つ目小町」という「場所のずらし」について書いた。「そう言われても、ピカピカになった陽明門も観たいじゃねぇか」という人は、行楽シーズンを外す「時間のずらし」を計ってはいかがか。「ゴールデンウィークくらいしか休めない」という方もいらっしゃるけれど「観たいものを観に来て結局は観られない」では、どうしようもないではないか。
昼に「大貫屋」のノレンをくぐり、ひとりテーブルに新聞を広げつつ「人の行く、裏に道あり花の山」の格言を思い出す。「大貫屋」は、テレビの音声を除けばとても静かだ。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、茄子とピーマンの味噌炒り、生のトマト、スクランブルドエッグ、若竹煮、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と若布とうるいの味噌汁
昼飯 「大貫屋」のキムチタンメン
晩飯 蛸と浅蜊とサーモンのサラダ、トマトと浅蜊と白魚のスパゲティ、トライフル、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”