2023.1.22 (日) 未来の自分への…
きのう不在にしているあいだに入った電話の内容が、事務机に置いてある。そのうちのひとつは、40年前まで上澤梅太郎商店に勤めていた母親の履歴が知りたい、というものだった。40年前といえば1983年。僕は修業先から戻って2年目。それほどむかしの、特に書類は残っていない。残っていたとしても、先方の求める情報を探し出すことはほとんど不可能だ。そう考えつつ、取りあえずは紙に記された携帯電話を呼び出す。
その人の母親の名前はすぐに分かった。僕のコンピュータの、過去の社員名簿にあったのだ。そこには入社した年月日、退社した年月日、健康保険の番号、そして厚生年金の番号も付されていた。
当時のパーソナルコンピュータは、記憶媒体がカセットテープからようやく紙ケースのフロッピーディスクに代わりつつあったころで、いまだ使い途は限られていたように思う。
それではなぜ、39年前に66歳で退職した社員を僕のコンピュータに検索し得たか。それは、僕が1992年の春にマイツールという融通無碍なデータベースソフトを手に入れ、そのとき社内に残っていた、退職した社員の情報をも、練習を兼ねて入力したからだ。
「いま分かるのはこれだけです」と答えると「それだけ知れれば充分です」と先方は礼を述べて電話を切った。
「データは未来の自分への贈りもの」とは、広島やバンコクでMGを教えるタナカタカシさんの言葉だ。今回の、古い社員のデータは僕への贈りものではなかったものの、何とか役に立てて良かったと感じた。
朝飯 梅の実ひじき、納豆、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、レタスとブナシメジと揚げ玉の味噌汁
昼飯 焼き鮭、揚げ玉、塩鰹のふりかけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
晩飯 鱈の白子のフリット、鱈鍋、「宇都宮酒造」の「四季桜にごり生酒」(冷や)