2023.1.20 (金) 沸騰していた時代
朝のテレビのニュースなどは、聞き流すばかりで、観るそばから忘れる。しかし今朝は、それが週刊朝日の5月からの休刊を伝え始めたため、思わず見入った。事実上の廃刊だろう。一時は150万部を誇った発行数が、先月は7万5千部まで落ち込んでいたというから驚きである。
気がついたときには、ウチは週刊朝日を定期購読していた。新聞社系、出版社系の週刊誌の中で、週刊朝日は程よい品を保っていた。長年の購読を1990年代の終わりごろに止めたのは僕である。理由は、読むヒマが無くなったから、だ。
その後も書店、キヨスク、コンビニエンスストアでこの週刊誌を手に取ることはあった。最近は、そのあまりの薄さに「どうしたことだろう」と感じていた。思い出に残っている記事やコラムは、ふたつやみっつに留まらない。「そうですか、廃刊ですか」と、感慨もひとしおである。
今朝の日本経済新聞朝刊を昼に開いてみると、第1面の「春秋」も、週刊朝日の休刊に触れていた。その書き出しは、1963年に開高健が連載したルポルタージュ「日本人の遊び場」についてのことだった。開口はこの「日本人の遊び場」に続いて「ずばり東京」も連載し、大変な人気を博した。
その評判に気を良くした編集部は、開口に褒美をとらすことを決めた。開口が求めたものは、自分を朝日新聞の特派員としてベトナムへ送らせることだった。それを僕は小玉武の「洋酒天国とその時代」により知った。日本中が沸騰していた、60年ちかく前のはなしである。
朝飯 「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、炒り豆腐、納豆、梅の実ひじき、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと菠薐草の味噌汁
昼飯 梅の実ひじき、昆布の佃煮、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
晩飯 「やまだ宴楽」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「三岳酒造」の芋焼酎「三岳」(お湯割り)