2023.1.9 (月) 老人だけの家
「去年の11月に大けがをした話、しましたっけ」と先日、年始の挨拶に来た電気工事会社の社長がその顛末について語ってくれた。
11月に日光市の農村部で仕事をしていた際に、脚立から落ちた。脚立は人の背より低かったものの、落ちる途中で最上部の蝶つがいに顔をぶつけ、頬に深い切り傷を負った。落ちた場所には様々な構築物があって、肋骨3本と肩の骨を折った。幸いだったのは周囲に仲間がいたこと。胸の傷が肺に達していることを懸念した仲間は医療用のヘリコプターを呼んだ。それにより運ばれた大病院での手術の結果、今は何の後遺症も残っていないとのことだった。
風呂桶の真上にある換気扇の、フィルターの掃除をする時期が来たことを報せる赤ランプがきのう点灯した。この作業をするときにはいつも、僕は丸みを帯びた風呂桶の縁に立って、天井へ手を延ばしていた。そしてそのたび「いつかは足を踏み外すに違いない」と考えていた。しかし今日は先日の社長の話を思い出して、床に脚立をしっかり立て、その2段目に乗って作業をした。これからはこの方式を採ろうと思う。
呼吸器の不調により処方された薬は現在、5種類。それらは「朝晩2回」とか「毎食前の1日3回」とか「毎食後の1日3回」とか「朝夕食後の1日2回」など、それぞれ服用の時間、回数、個数が異なっている。それらをこなすことは、今の僕にはさして難しくない。しかし頭に霞のただよう齢になれば、これは中々に難儀だ。
先に書いた換気扇のフィルター交換についても同じく「老人だけの家は大変だろうなぁ」と、人ごとながら心配をする。僕も凡人であれば、心配をするだけで、何かを始めるわけでもないけれど。
朝飯 油揚げと菠薐草のおひたし、牛肉と牛蒡のすき焼き風、納豆、ひじきと梅干のふりかけ、広島菜、らっきょうのたまり漬、しその実のたまり漬、メシ、トマトと大根の味噌汁
昼飯 揚げ玉、海苔と鰹のふりかけ、鮭のハラス焼き、しその実のたまり漬のお茶漬け
晩飯 ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」、TIO PEPE、スパゲティミートソース、Chablis Billaud Simon 2018、レーズンウィッチ、Old Parr(生)