2023.1.5 (木) 信用
昨12月30日にカワムラコーセン先生が下準備をし、初売りの1月2日朝に仕上げた活花の、はじめはつぼみだった梅が開いた。それに気づいて「東風ふかば、かー」と、腹の中で呟く。実際には、この花は春の風によってではなく、日立製作所製の暖房機の温風で開いたのだ。それでも何となく良い心地がするのは、自分が春を待ち望んでいるからだろう。
「そういえば、隠居の花はいつごろ咲いただろうか」と、この日記を遡ってみる。すると昨年3月5日の日記の題名が「梅一輪」だった。とすれば、あと2か月の辛抱である。そしてその「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、今年の初営業日である1月7日からの週末に、今日は立て続けにご予約をいただいた。明日は長男の整えた室礼を確かめに行こう。
夕食後にテレビを観ていると、近畿大学水産研究所の奄美実験場を訪れたさかなクンが、施設長の許可を得た上で、配合飼料のかなり大きな固まりを口へ放り込み、咀嚼し「美味し-」と叫ぶ場面が映し出された。かなり驚いたけれど、僕はこういう人は信用をする。
一方、堀田善衛は「インドで考えたこと」を著しながら、インドのメシは食べなかった。横尾忠則は「インドへ」を書きながら、やはり現地食は口にしなかった。彼らを信用しないわけではないものの「何だかなー」と感じることは確かである。
朝飯 青椒肉絲丼、生玉子、しその実のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 紅白なます、菠薐草の胡麻和え、蛸のマリネ、鮪の刺身、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬、牛丼、冷蔵庫にあった謎の日本酒(冷や)、エクレア、Old Parr(生)