2022.12.31 (土) 大つごもり
遂に12月の最終日までこぎ着けた。とはいえそれは家の若い人や社員によるもので、僕はなにをした、というほどのこともない。余力のあるときにしておくべきは、ひとえに次代の人を作ること。それさえ怠らなければ、次第に楽になるのだ。
今朝の、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品は、結構な量になった。一部は拭き清めた売場へ並べ、一部は裏手の冷蔵庫へ収める。そうするうち時刻は8時30分を過ぎる。会社に戻ると8時40分。予約したすき焼き肉の、霧降高原の「グルマンズ和牛」での受け取りは、引換券には9時までとなっている。
エンジンを切ったばかりのホンダフィットにふたたび火を入れ、大谷川河畔の道を西北西に辿る。空はどこまでも晴れている。みるみる大きくなる山々は、いよいよ白い。24日の雪は、路上のどこにも残っていない。
心づくしのメンチカツのホットドッグをいただき、戸外のポットに用意されたコーヒーを飲む。それからおもむろに、肉の他あれこれの詰められた大袋を受け取る。そして下界へ降りていくような気分で来た道を戻る。
店のそこここに鏡餅が飾られていることに、あらためて気づく。その店で日中は販売に当たる。
「タカハシさんが来たら何を頼むんだったっけ」と長男がつぶやく。「喜者開扉じゃねぇか」と、数日来、気になっていたことを口に出す。「そうだった」と長男はどこかへ行き、掛け軸の箱を手に戻ってきた。隠居の室礼を、新年用のそれに整えるのだ。
17時30分の閉店と共に、外の、全紙大の「新らっきょう」を「賀正」に替える。18時が近づいたところでスピーカーのボタンを押し、帰り際には事務室へ寄るよう社内に伝える。大晦日の終業時まで残った社員は10名。大机の上にはおなじ数の、新年に食べることのできるあれこれ。それらをじゃんけん大会にて皆で分け、今年の仕事を納める。
朝飯 ホウレンソウのソテーと生のトマトを添えた目玉焼き、納豆、ひじきと梅干のふりかけ、白菜キムチ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニと長葱の味噌汁
昼飯 なめこのたまり炊、揚げ玉、塩鰹のふりかけ、ひじきと梅干のふりかけのお茶漬け
晩飯 刺身湯波、松前漬け、鴨鍋、「長畑庵」の盛り蕎麦、麦焼酎「こいむびやわらか」(お湯割り)