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清閑 PERSONAL DIARY

2022.12.29 (木) 阪納誠一メモリアル走行会

真冬のツインリンクもてぎを借り切って行われる「阪納誠一メモリアル走行会」は、今年で何回目になるだろう。日程に都合のつかなかった2017年と2018年、新型コロナウイルスへの感染を恐れて中止された2020年を除けば、僕は2006年から指折り数えて14回目の出場である。今回、出走するクルマは65台。参加者の顔ぶれの多くは変わらず、平均年齢は年々、上がる。それでは先細りは免れない。よって昨年からは、30歳未満に限っては現代のクルマを走らせられることになった。

8時20分からのドライバーズミーティングでは、阪納誠一の人となりを、そのような若い人たちに、最年長者のハツシカ先生が説明してくださった。今回のミーティングは、それが良かった。

1970年代。はじめは東京から日光の古典車修復工房ブガティックに通い、後にその代表となった阪納さんの思い出は尽きない。「名人なんて囃されているけれど、名人は目立たないところにいくらでもいる」という阪納さんの静かな独白は、忘れられないひとつだ。

オヤジの遺した”BUGATTI 35T”は1926年製。阪納さん亡きあと、2006年からは”EB Engineering”のタシロジュンイチさんが面倒を見ている。毎年の走行会で気になったところに手を入れ続けた結果、今では阪納さんの時代より調子は良い。

本日のエンジンの最高回転数は3速4,700回転。第1と第2の複合コーナーへの最高進入速度は3速3,200回転、脱出時のそれは同3,300回転。毎回、お茶を用意してくれるモモイシンタローさんの計測によれば、1,490.361メートルの周回時間は1分03秒で平均時速85.14Kmとのことだから、記録は昨年とまったく変わらない。

その西コースは、第1、第2、シケイン、最終の各コーナーが右回りで、左回りはシケインを過ぎた1個所のみ、という設計により、タイヤは左の後輪のみが極端に減る。来年はタイヤを新品にし、クランクケースのガスケットを交換しよう。

2026年は、このクルマが世に出て100年目。そのとき僕は70歳。サーキットにクルマを走らせることは、それを以て引退の予定である。


朝飯 「ホテルルートイン宇都宮ゆいの杜」内「和み」の朝食ブッフェ其の一、其の二
昼飯 「ツインリンクもてぎ」内「グランツーリズモカフェ」のカレーライス
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ海老マカロニグラタンドライマーティニ、TIO PEPE


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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