2022.12.10 (土) だんだんずれていく
服を仕立てる、髪型を変える、ものを買う、家を建てる、会社を作る。およそすべての行いには「最初に決めたことが、気づいてみれば大きくずれていた」ということがしばしば起きる。
おとといの日記「ハジャイ」では、タイの深南部へ降りる理由として、2月の北部の寒さを挙げた。しかしその日記も最後に差しかかるあたりでは「とすれば4月の下旬か」などと言い始めている。4月はタイの最暑期。だったら行き先は北部でも良いではないか。
2016年2月8日、僕の乗る第171列車は、定刻の13時にすこし遅れてバンコクのフアランポーン駅を離れた。ハジャイに着いたのは、翌朝の7時47分だった。僕はプラットフォームで鶏の唐揚げガイトードと餅米カオニャオを買って、これを朝食とした。
停車中に8時を迎えると、国王賛歌が流れ始めた。この時間には、タイ国民は仕事などで手を離せない場合を除いては、起立をしていなくてはならない。しかしハジャイ駅の物陰には、ブラブラと勝手に歩く男もいた。自分に気づく者など誰もいまいと、高を括っていたのかも知れない。
列車はハジャイを発って、終点のスンガイコーロクには11時37分に着いた。つまり僕は、ハジャイの街を知らない。だったら4月になっても5月になっても、行き先はやはりハジャイのままにしておこうか、というようなことを考える。
朝飯 焼き鮭、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、煮奴、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと菠薐草の味噌汁
昼飯 2種のパン、ホットミルク
晩飯 夏太郎らっきょう、豚と厚揚げ豆腐と野菜の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、“WEST”のヴィクトリア、Old Parr(生)