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清閑 PERSONAL DIARY

2022.12.6 (火) 初雪ではないものの

食堂からの、家内の声に目を覚ます。しばらくするうち「よし」とか「やった」という声と共に拍手も聞こえてきた。FIFAワールドカップの決勝トーナメント初戦において、日本の誰かが点を入れたらしい。枕の下からiPhoneを取り出す。同級生の同報ラインにより、ゴールに成功したのは前田大然と知る。時刻は0時46分。ということは現在は、前半戦の終了間際と思われる。

そのまま闇の中に仰向けになっている。しばらくすると、家内の落胆の声が聞こえてきた。後半戦の開始からいくらも経たないうちに、クロアチアが同点弾を打ち込んだに違いない。

眠ったのか、覚めていたのか、あるいは「浅き夢みし」の状態だったのか。あたりは静まりかえっている。

遂に服を着て顔を洗い、食堂へ行く。時刻は2時16分。テレビの画面は延長戦のハーフタイム。ほどなくして後半戦が始まる。しかしここでも決着は付かず、勝負はPK戦に委ねられることとなった。

元日本代表監督イビチャ・オシムは試合がPK戦にもつれ込むと「ここから先はサッカーではない」とベンチを去ったという。そのオシムに倣うわけではないけれど、僕も寝室へと引き上げる。そして結局のところ、一睡もしないまま6時30分に起床する。

外を往くクルマのタイヤの、水を切って進む音が聞こえる。「雨か」とカーテンを巻き上げると、家々の屋根の上には薄く雪があった。数日前のアラレは積もらなかった。よって今朝の雪の方が初雪の実感がある。

それはさておき日本はクロアチアに対してPK戦で負けたという。「まぁ、よくやったではないか、4年後は、もうすこし上に行けるよ」と、寂しさを愛おしむ気持ちになる。


朝飯 揚げ湯波とひじきの甘辛煮、揚げ芋の味噌和え、納豆、菠薐草の胡麻和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、蕪戸胡瓜のぬか漬け、メシ、白菜と若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトと刻みキャベツを添えたあれこれのフライ、らっきょうのたまり漬を刻み込んだタルタルソース、胡瓜と蕪と人参のぬか漬け、千枚漬け、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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