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清閑 PERSONAL DIARY

2022.12.3 (土) ホイクレーンルアック

きのうは午前から背中に寒さを覚えはじめた。それが、気温が低いゆえのものでないことには、薄々と感じていた。

今朝は喉が少し痛かった。億劫さを振り払うようにして起きた。服を着るなりイソジンでうがいをした。声がおかしい。発熱はないものの、声が枯れている。このような風邪をひくのは生まれてはじめてのことだ。

寝ているところから起きるときもそうだったように、座っているところから立ち上がることにも気分の重さが伴う。しかし仕事を休むほどのことでもない。「とにかく蛋白質だ」と、朝食を整える。普段は旅行中にしか摂らないビタミンCを、食後にひと粒、口に入れる。

アール・ミンデルの「ビタミンバイブル」が丸元淑生により翻訳されるまで、体調の悪化をビタミンで快復させようとする考えは、一般には無かったように思う。それ以前から「具合が悪いときにはビタミン」と言っていたのは僕の知る限り、コロンボの路上で、次はバンコクの楽宮旅社で顔を合わせたタムラショードー君のみだ。旅社の廊下で痴話げんかを繰り返す、イタリア語を話す男女に「静かにしろ」と怒鳴りつけるような、タムラ君は武闘派だった。もっともそのタムラ君も、赤貝に似た貝を半茹でにした、血の滴るホイクレーンルアックをふた皿食べた翌朝は、全身に紫色の斑文を浮かべた。

まぁ、それはどうでもよい。焦眉の急は、体調を復旧させるところにある。とにかく蛋白質とビタミン、である。


朝飯 牛キムチ丼、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」のサンドイッチ、ホットミルク
晩飯 山芋と牛蒡の「朝露」漬け鶏と厚揚げ豆腐と水菜の鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、苺のショートケーキ、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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