2022.11.11 (金) 伊豆治療紀行(9回目の2日目)
泊まっている宿は食事を提供しない。その代わり伊東市内の飲食店を、ウェブページなどで紹介している。それによれば、海に面した干物屋で朝食が摂れるという。よって時間を見計らって海沿いの道へ出る。南へ歩くと、その店はすぐに見つかった。いままさに営業を始めようとしているところで、シャッターの柱を片付けている。
席は外に設けられている。それに近づいていくと「スミマセン、お待ちのお客様がいらっしゃるので」と、女の人に制された。視線の先には駐車場があって、既にして何台かのクルマが駐まっている。更にそこに、赤いアルファロメオが入ってきた。ナンバーは宇都宮。「へー、栃木県からこのあたりにクルマで来る人もいるのか」と見ていると、そこから降りてきたのは、むかしオートバイやキャンプで一緒に遊んでいたタンジ夫妻だった。こんな偶然があるだろうか。というわけで、朝食は思いがけず3人でのものになった。
さて城ヶ崎海岸の駅からは、きのう先生のジムニーが下りに下った道を、今日は登り詰めていく。Googleマップによれば、整体院までの距離は1,100メートル。そのうちの1,000メートルは上りである。日陰を選んで歩きたくなるほど日が照りつけている。コートを脱ぎ、それを手に持つ。ダウンベストのボタンもすべて外す。所要時間は14分だった。
きのうの日記に書いたように、治療中の痛みは、今年のはじめから夏にかけてのものにくらべれば軽い。とはいえ痛いことは痛い。打ち込まれた電子ペンの跡は、両膝で40個所ほどにもなった。「これを放っておくと、脚を引きずるようになりますか」と訊くと「あるいは人工関節とかね」と先生は言う。治療の痛みにくらべれば、人工関節の手術の方が楽なのではないか、という気もする。しかし手術に頼れば関節の可動域は狭まるだろう。
城ヶ崎海岸駅までの帰路は、下るだけだから11分。1時間に2本の熱海行きは、首尾よく5分後に来た。来月は忙しい。しかし伊豆には来たい。膝を良くしたいというよりも、悪化させたときの治療の痛みが怖いのだ。
朝飯 「杉国商店」の鯖の干物、ごはんセット
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、チューハイ