2022.10.23 (日) クリスマスの朝
目を覚ましても、すぐには起きない。直前まで見ていた夢を反芻する。
晴れた朝の漁港にいて、僕は降りたばかりの漁船を振り向いている。早朝、漁師は僕に、釣り上げたばかりの鯛を「ヌキヌキ」という、この地方に伝わる調理法で食べさせてくれた。その「ヌキヌキ」がどのような姿形、風味のものだったかは覚えていない。
「さて、そろそろ起きるか。今の時間は、そうだな、4時3分」と枕の下からiPhoneを取りだし、ホームボタンを押すと、そこには「4:03」の数字があったから大いに驚いた。これほどの偶然があるだろうか。同時に「こんなことに運は使いたくねぇな」とも思う。
真新しいズボン、真新しいTシャツに着替えて食堂に来る。カーテンを巻き上げると、東の空の中くらいのところに旧暦9月28日の薄い月が出ている。僕は、夜の月にはあまり気づかない。仕事が終われば屋内を伝って自宅へ戻る。間食はほとんどしないから、腹が減っている。頭にあるのはほとんどメシと酒のことのみにて、空に月を探そうとする気持ちなどは、さらさら無いのだ。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」を開業して以来のこととして今朝も、夜のあいだに「ぐるなび」に入った予約を確定させ、ご返事をお送りする。いただいたうち、もっとも先のご予約は、12月25日の午前9時。クリスマスの朝が、清々しくあってくれれば嬉しい。
朝飯 茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、秋刀魚の梅煮、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 夏太郎らっきょう、なめこの味噌汁、豚の生姜焼き、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)、「オーベルジュ」のマドレーヌ、Old Parr(生)