2022.10.10 (月) 惜しむのは
先日、Bebechanというハンドルネームのフランス人による以下の発言が、TikTokにシェアされていた。
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日本に来てから、夏という季節の見方が変わった。蝉の声、入道雲、風鈴の音、むせ返るような蒸し暑さ、夏の夕暮れ、蚊取り線香の香り、ひぐらしの声。フランスにいた時は「夏=楽しいもの」としか見ていなかったのに、日本の夏は何故か涙が出る。この独特な風情に飲み込まれそうになる時があります。
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一読して「これ、ホントにフランス人か、イザヤ・ベンダサンとおなじ、ガイジンを装った日本人なんじゃねぇか」と感じた。よってこの全文を検索エンジンに入れてみると、果たしてそれは確かに、日本に住むフランス人によるもので、初出は先月15日のツイッターだった。盛夏ではなく9月15日ということは、この人もまた僕とおなじく、ゆく夏を惜しんだのだろう。
店の入口右側の壁には「汁飯香の店 隠居うわさわ」のポスターがある。この空間には、以前は全紙大の季節の書が掛けられていた。数年前の今ごろであれば、それは「秋惜」の二文字だったと思う。秋惜とは美しい言葉であるけれど、僕は秋は惜しまない。惜しむ季節はただひとつ、夏のみ、である。
朝飯 茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、切り昆布の炒り煮、納豆、蛍烏賊の沖漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 クロックムッシュ、ホットドッグ、ホットミルク
晩飯 コーンポタージュスープ、トマトとレタスとブロッコリーとパンとサーモンのサラダ、ポテトグラタン、しょうがとにんにくのたまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、Chateau Leoville Las Cases 1984、苺のショートケーキ、CAMUS NAPOLEON EXTRA(生)