2022.9.30 (金) 新しい屋根
現在の社屋は僕が20歳のころに建てられた。「20歳のころ」と曖昧なのは、そのころ僕は東京にいて、家にはほとんど、春夏冬の休みにしか帰らなかったからだ。隠居の敷地のうち、北東側に作業場と廃水処理施設と冷蔵庫を一体にした鉄筋コンクリートの建物が建てられたのは、店舗や、それに隣接した工場の建てられた後のことだったと思う。
隠居の敷地内にあるその建物から、今度は木造による冷蔵庫を増設したのは1994年と、これは明瞭に覚えている。先ず、その前年に平成の米騒動があった。もうひとつ、そのころ月に1度はかならず参加していたマネジメントゲームで、ひとつの期のあいだに「倉庫火災」のカードを2度も引いた。そのふたつの出来事により、米や大豆のための冷蔵庫を作るべし、との気持ちが湧き上がったのだ。
この、上澤梅太郎商店では最も新しい冷蔵庫を夏前に調べてもらったところ、地上からは窺えない部分に痛みの広がっていることが分かった。屋根材はコロニアルで、その寿命は20年から25年とされているところ、冷蔵庫は建てられてから29年が経っている。
僕は本職の言うことには従うタチにて、3つの見積もりのうち最も金額の張る、もっとも強力な修理を依頼した。そしてその、ほとんどひと夏を要した工事が今日、ようやく終わった。規模に対して日数がかさんだのは、「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日を避けての仕事だったからだ。
新しい屋根材はガルバリウム鋼板にて、次の葺き替えは僕の死後になるだろう。この秋にまた大雨の降ることがあれば、そのときには現場へ行って、新しい雨樋の性能を確かめてみようと思う。
朝飯 獅子唐と舞茸の天ぷら、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、牛肉のすき焼き風、刻みオクラの鰹節かけ、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 切り昆布の炒り煮、夏太郎らっきょう、胡瓜とカニかまの酢の物、甘唐辛子の炒りつけ、秋刀魚の塩焼き、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米」(冷や)、薩摩芋と林檎の茶巾しぼり、CAMUS NAPOLEON EXTRA(生)